見た目を取り繕っても、オーラは決して嘘をつきません
魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。(中略)
女性の美しさは 身にまとう服にあるのではなく、その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。(後略)
サム・レヴィンソン
――これはオードリー・ヘプバーンが愛したとされる、有名な詩の一節です。
本当に、私もそう思います。
自分が日々、意識せずに積み重ねているその時間は、
確実に自分自身の「オーラ」の中に蓄積されていきますね。
どんなに素敵なデザインの服をまとっても、
どんなに高価なアクセサリーを身につけても、
その人の持つ心の美しさ、気高さの質は、着飾ることなくそのまま表に現れてしまいます。
いつも誰かに、何かに文句ばかり言っている自分。
人のことを羨んだり、バカにしたりする心……どこかに潜んではいませんか?
また、苦しいときに周囲を恨んだり、ひねくれた反応を返したりなどしていませんか?
苦しい時こそ「暗闇に落ちないように」踏み留まること
かくいう私も、かつてとても苦しんだ時期があります。
妬まれ蔑まれ、集団でのいじめとなって足をすくわれた日々。
その時の相手の表情に、背筋が寒くなるような恐怖さえ覚えました。
では、その相手を憎まず、相手の美点を探すなんてことが本当にできたでしょうか?
――いいえ、その時の私に、
そんな天使のような振る舞いなんてできるはずもありませんでした!
刺し違えて、自分も死にたいと思ったことさえありましたよ。
当時の自分の心は、きっと「許せないという怒り」でいっぱいっだったんだろうなと思う。
手放してしまえば楽になるのに、
その「怒り」を手放すことがどうしてもイヤだった。
自分の方から、その「怒り」にしがみついていたんですね。
でもね。
どんなに歯を食いしばって耐えていても、
相手と同じような行為だけは絶対にしないと決めていたんです。
しゃんと頭を上げて、まるで何事もなかったかのように振る舞うこと。
それが当時の私にできた精一杯の強がりであり、
自分の尊厳を守るための、相手への「宣戦布告」でもありました。
「怒りを手放したくない」という、私の心を占めていたちっぽけなプライドは、
それが薄れ、剥がれ落ちていくまでにずいぶん時間がかかりました。
でも、死ぬほど苦しんだあの頃の自分がいるから、
今 本当の「人の痛み」が分かる。
これは私にとって、とても大きな財産になりました。
苦しい時こそ「暗闇に落ちないように」踏み留まる――
本当に苦しい時は、それだけでも充分です。
大切なのは、自分の中にある美しいものを、自分の手で汚さないようにすることなのだから。
人と自分を比べる必要はない。まずは自分から人の美しさを認めよう
自分が生きてきた軌跡は、やがて自分自身を縁取る輝きとなっていきますね。
上辺だけを飾っても、いつかは必ずメッキが剥がれてしまいます。
それはアクセサリーやブランドバッグのようなもののことだけではなく、
人との関わり方や生き方にもしっかりと反映されてしまうものなのですね。
保身のために自分を大きく見せたり、飾ったり、
勢いのある人の側に付いて、別の誰かを見下そうとしたり……。
誰かの目を、言葉を、常に気にするような日々にはピリオドを打ちましょう。
人は誰も、自分の代わりを誰かに生きてはもらえないのです。
褒められること、認められることを目的に生きるのはとても窮屈です。
でも本当に素晴らしいものは、心の底からそう認めることのできる人でありたいものです。
私の生き方は、とても不器用な方だと自分でも思います。
大勢の中で軽やかに自分を表現することなんてできないし、
いわゆる権力者と呼ばれる人々からはいつもバカにされ、軽んじられてばかりいます。
それを時々寂しく思うことはありますが、
自分を卑下したり、卑屈になったりはしません。
なぜなら、私は「魂の輝きは、心の目にこそ映る」ものであることを知っているから。
そしてその心の目は、自ら人々の中にある美しさを見つめることでどんどん磨かれていきます。
ならば私は、積極的に誰かの輝きを認められる人でありたい……
心の目を研ぎ澄まし、誰かの美しさをきちんと認めることのできる人でありたい。
* * * * * * * * * *
あなたもどうか、人と自分を比べて落ち込むようなことがありませんように。
誰かの美しさを過不足なくきちんと認められる人であること、
そして同じように、自分の中に眠る美しさもちゃんと認められる人であること。
それさえ心がければ、もう不要な焦りやジレンマなどとは縁がなくなっていくはずです。
想いは現実を作る。それならば、
その想いは「素敵な未来のための今日の一歩」にしたいとは思いませんか?
――あなたの毎日が、「本物の輝き」でいっぱいに満たされますように。
※この記事は、旧ブログに投稿したものを加筆修正し、こちらに再掲載しています。
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