出生ホロスコープは、生まれる前に計画してきた「人生の設計図」
さて今回は、占星術に関するちょっぴりマニアックなお話です。
占星術にあまり興味のない方はスルーしてくださいね(笑)
占星術には様々な手法があって、一口に「人生をひも解く」と言ってもその方法は色々です。
なので、今日はその中の一つ、惑星の年齢域 についてお話してみたいと思います。
私たちはみんな、一人ひとりまったく違った出生のホロスコープを持っています。
それは、生まれる前に神様と相談して描かれた「人生の設計図」だとも言われています。
人生には何よりも自由意志が尊重されるため、設計図通りにはなかなか進みませんが、
それでもこの出生ホロスコープ(ネイタイルチャートと言います)を読み解くことによって、
ある程度は自分の性質や人生傾向を知ることができます。
出生ホロスコープ上の惑星は、人生の各年代に学ぶべきテーマを担当する
そして、ホロスコープの中には惑星や感受点などの記号が配置されているのですが、
この惑星には、それぞれ「象徴する年齢域」というものがあります。
――まあ、長々と説明してもあまりピンとこないでしょうから、
私のホロスコープを、ネタ……もとい、題材にして解説させて頂きますね。
ここで私のネイタイルチャート初公開!――ただし私のトシを当てても何ももらえませんよ(笑)
私のASCは牡羊座0度なので(もっと言うと、アングル全部が活動宮0度)
占星術を知る人には「え?これソーラーサインハウスじゃないよね?」とかよく驚かれるんだけど、
プラシーダスで出してます。
それでは私のホロスコープをモデルに年齢域を見ていきましょう!
◆幼少期(0~7歳):月の年齢域 ※年齢の切り替わり時期については諸説あります。
ネイタイルチャートでは、私の月は12ハウス魚座の15度という位置にあります。
12ハウスは目には見えない領域を表わす場所で、個人の意思というものが通用しません。
また、魚座も同じく「境界線のない状態」を取り扱っているサインです。
15度はそのサインがピークを迎える位置とされ、ノーアスペクトで孤立・純化されています。
この12ハウス魚座に入った月は、私の「極度に過敏な感受性」という資質を表わしています。
実際、私の母は見えない世界に片足をつっこんでいたような人で、
この母(月が象徴しているもの)の存在は、私の人生に多大な影響を与えていたと思われます。
◆学童期~思春期(7~15歳):水星の年齢域
水星は11ハウス水瓶座に入っています。11ハウスはチームや組織を表わす場所ですが、
個人主義的な水瓶サインのためか、当時の私は女子特有のべったりした仲間意識が苦手でした。
この頃は幼少期からのエンパス傾向は継続しつつも、むしろその反動で一匹狼的な立ち位置を好み、
詩や小説を書いては機関誌や同人誌に投稿するといった、
かなり理屈っぽい文学少女的キャラクターへと変化していきました。
◆青年期(15~25歳):金星の年齢域
金星は1ハウス牡羊座に入っています。牡羊座は私のASC(重要なアングル)のサインです。
このASCには、「人生のテーマ」「今生での使命」を表わすドラゴンヘッドと
「魂の傷」を意味するキロンがオーブ0度で乗っていて、私にとって重要な事柄が示されています。
牡羊座というだけあって、人々の先頭に立つ「パイオニア精神」が強く発揮された時期。
この頃の私は相当目立っていたようで、いわゆるモテ期到来、まさに金星の時期でした。
現在の私を知る人が当時の様子を見たら、きっとさぞかし驚くことでしょう(笑)
ちなみにモテ期(←まだ言う)の理由は、後述する前世と大いに関係があると思われます。
◆人生の目的を見つめる時期(25~35歳):太陽の年齢域
太陽は12ハウス水瓶座の最終度数。12ハウスの月という幼少期からのテーマに、
水瓶座の太陽という「博愛精神に則った社会性」が加わって再浮上してきました。
自分自身を表わすこの太陽は、血縁やしがらみを象徴する8ハウスの火星・海王星と凶角を形成。
また、8ハウス蠍座火星・海王星の合は「死と再生」や「オカルトへの傾倒」も暗示しています。
この頃は、母の再婚相手のDVや血縁の呪縛などに非常に苦しめられていました。
警察沙汰や裁判、ストーカー行為、母の自殺未遂 etc.激しい争いの日々が続きました。
母は自分の死を予言して事実その通りに亡くなり、様々な不思議現象を目の当たりにして
私はのめり込むように知識を求め、精神世界に足を踏み入れました。
◆人生の目的に沿って行動する時期(35~45歳):火星の年齢域
闘いの星・火星は8ハウスにあり、引き続き太陽との凶角形成の影響を受けた10年間。
太陽期と合わせて約20年間、私の人生には「闘い」というテーマが付いて回りました。
これはASC上にあるドラゴンヘッド・キロンとも絡んで(火星はASC牡羊座の支配星)
とても重要な意味を持っています。
すなわち、私の人生は「闘いを通して使命に目覚める」ように計画されていたということです。
母の死後、私は「生まれてくる意味・生きる意味」を突き詰めて考えるようになりました。
そして自分が得た知識や技術・経験が、そのまま誰かの役に立つことを知りました。
加えてエンパス傾向は最大に。リストラやパワハラ、モラハラに苦しめられた時期でもあります。
余談ですが、私に強く影響している前世および私の指導霊は「花魁と戦国武将」だそうで、
女性が男性の振りかざす権力に屈しないこと、それから闘いの中で生き抜くということが
牡羊座のASC上にあるキロンとドラゴンヘッドの合が示すもの、つまり
「前世からの魂の傷」=「人生のテーマ」であることを物語っています。
◆人生の広がりを作る時期(45~55歳):木星の年齢域
木星は天王星と共に7ハウス天秤座に入っています。これは11ハウスの水星と吉角です。
意外な人物との出会いやSNS等のつながりから、思わぬ発展のチャンスが得られるという暗示。
太陽-火星期の重い内的テーマを経て、それらをコミュニティの中で実践していく時期と言えます。
ちなみに現在の私の状態は、過去20年間にも及ぶ闘いの日々は跡形もなく、
(これは占星術ではなくミディアムシップの範疇に入るのですが)
花魁や戦国武将よりも、巫女やシャーマン系の指導霊がコンタクトしてくることが多くなりました。
おそらく「闘いの日々から学んだことを社会にどう還元していくか」にテーマが移っているのでしょう。
そろそろ真剣に「成すべきこと」に向き合わなければならないかな、という気がしています。
これ以降の年齢域についてはまだ体験していないため、検証不足ということで省かせて頂きますが、
これまでの経験がすべて今につながっていることを強く実感しているのは確かです。
惑星の状態を順番に見ていくと、人生のアウトラインがつかみやすい
――とまあ、こんな風に惑星の年齢域をたどって順に読んでいくことで、
生まれる前に設計してきた人生が、どんなものであるかを大枠で知ることができます。
最初に書いた通り、人生には自由意志が尊重されるため設計図通りにはなかなか進みませんが、
「どうしていつも同じパターンに陥ってしまうのだろう」
「この出来事にどんな意味があって、今後の人生にどう生かしていけるんだろう」
などと思うことがあれば、年齢域を一つひとつ、順を追って読んでみるといいかもしれませんよ!
ただし、これだけは声を大にしてお伝えしておきたいのですが、
「星の影響で、苦しい人生を送るハメになってしまった」などということは絶対にありません!
あくまでも、最初に人生の計画ありき。あなたの人生は、自分自身でそう設計して生まれてきたのです。
前世からの課題やチャレンジしてみたいことなど、設計図に組み込んだ内容の理由はさまざま。
ですが、「悪い星の元に生まれついてしまったから、ろくな人生を送れないのだ」というのは大間違い。
それを体験するために、あなた自身がわざわざそんな風に人生をデザインした のだということを、
どうか忘れないでいて頂きたいな、と願っています。